鴨川源二会長の魅力と指導力
誰もが認めるボクシングオタク。
ストイック過ぎるところが玉にきず。
今回は鷹村・一歩を育てた名トレーナー兼マネージャー、
「鴨川源二会長」の魅力と指導力を解説します。
鴨川会長の指導を受けたいと切に願う人は、いいねに向かって、根性のボディーブロー!
お気に入りキャラやシーンをぜひ教えてくださいね。
鴨川源二の魅力
鴨川ボクシングジムの会長で、70歳を超える現役トレーナー。
昔ながらの根性論や精神論を重んじる一方、科学的根拠に基づいたボクシング理論をも展開します。
元東洋太平洋チャンピオンの宮田の父や三階級制覇の鷹村守、元日本チャンピオンの幕ノ内一歩と数々の選手を育てた敏腕トレーナーです。
元々はボクサーとしても活躍しており、ラルフ・アンダーソン軍曹とは後世に語り継がれる死闘を行いました。
その時の仲間や戦友は多方面で活躍しており、ミゲル・ゼールや浜団吉とは自身の選手で相まみえたんです。
実はこう見えてかなりのテクニシャン。
特にカウンターパンチの名手で、あの鷹村にカウンターを決められるほどキレがあるんです。
鷹村や一歩のミット打ちを受けられるのは鴨川会長のみ。
ミット打ちを通して、相手の弱点を伝えます。
ボクシングや自分の選手に対して強い愛情を持っており、馬鹿にされると怒りのレベルが瞬時に沸点に到達します!
頭よりも先に体が動き、ブライアン・ホークにつかみかかったり、八百長試合を見逃した塚原会長に傷害事件を起こすなど大暴れ。
自慢のステッキまで押収されてしまいました。
お年をお考え下さいませ。
自分に厳しくストイックな生活を送る鴨川会長ですが、実は意外と寂しがり屋さん。
親友の猫田にジム生がなびいた時に困惑し、かつての戦友である浜団吉が「ダン」と呼ばれていることに嫉妬するなど、人間らしい一面も見せています。
戦後に出会い亡くなったユキさんに誓いを立てた鴨川。
鷹村が世界チャンピオンになった際に会いに行くも、現時点では約束が半分しか達成していないと告げるのでした。
ちなみに鴨川会長のモデルはアベジムの会長、故阿部幸四郎氏。
数々のチャンピオンを育て上げただけでなく、日活のアクション指導者としても活躍しました。
鷹村に対する指導
大企業「鷹村建設」の次男として生まれたものの、好戦的な性格ゆえ傷害事件を数多く犯していました。
実家から勘当され喧嘩に明け暮れる鷹村の才能を見出した鴨川。
彼の才能をさらに引き出すために、ボクシングの理論と技術を徹底的に叩き込みました。
一度身についたことも繰り返し繰り返し指導し、無意識下でも行えるようにミット打ちを通じて体に教え込むんです。
その結果、意識が飛んでも視界が失われても、相手の弱点に的確に殺人パンチを繰り出せるようになります。
例えどんなピンチに陥ってもミットに向けて打つという、鷹村にとっての柱が形成されたのです。
元々野生の塊だった鷹村にボクシングの理論を身につけさせることで、野生と理性が混合するボクサーへと変貌させるんです。
あの世界的名トレーナーであるミゲル・ゼールに「ボクサーの理想形」とまで言わしめました。
自由奔放な鷹村は、試合外でもその性格は変わりません。
そのため鴨川は、試合中でも試合外でも鷹村のことを厳しく叱りつけ、方向を指し示すという父親的な役割を担っています。
あのステッキはそのためにあるみたいですねw
2人の関係は親子のように深くなっていったのでしょうね。
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一歩に対する指導
元々闘志のかけらもなかった一歩に魅力を感じなかった鴨川でしたが、宮田との試合を機に一歩に付きっ切りで指導するようになりました。
一歩に技術的な指導をしながらも、一歩自身の自主性にまかすという指導方法も取っています。
具体的な練習方法を示し、それを信じ愚直に繰り返す一歩。
一歩の真面目過ぎる性格にはピッタリな指導方法だったんです。
相手を深く研究し、相手の弱点や対処方法に関する練習を提案し実践する鴨川ならではの指導方法。
鴨川を信じ込む一歩には、1から10までを語る必要はありません。
練習中や試合の中で、一歩は鴨川の練習の意味を理解していくのです。
試合中にどんな困難な状況に陥ったとしても、一歩は鴨川と練習したことを繰り返します。
その信頼の強さは絶大!鴨川の教えをバイブルのように大切にするんです。
一歩は鴨川を馬鹿にする人には容赦しません。
バロン栗田をミット打ちで弾き飛ばし、小島寿人を渾身の力を込めて殴り倒しました。
他のトレーナーと比べてみよう!
試合前までの選手の育成に秀でている鴨川ですが、時々その指導方法に疑問を感じてしまいます。
自分の押し付けではないのか、エゴイストになっていないか。
その結果選手を潰していないのか、鴨川の不安はつのります。
特に試合中の指示については賛否両論。
鴨川の教えが正しいのか、他のトレーナーと比べてみましょう。
比較するトレーナーの一人目はルスラン・ラムダ。
元ヴォルグ・ザンギエフのトレーナーでロシアの名伯楽の一人。
試合前に鴨川の根性論・精神論に関する指導方法をやんわりと否定しました。
試合中、選手の声を聴きそれに合わせて指示を与えるラムダ。
対する鴨川は具体的な指示を与えず、ただ一言「がんばれ」。
言葉足らずの鴨川の想いは一歩には深く浸透していたようです。
しかしその結果、一歩は逆転に成功。
ラムダも根性論を口にするようになったんです。
続いては浜団吉。
鴨川の拳闘時代の友人で、現在海外を舞台に活躍する名トレーナーです。
コーナーで選手と冷静に会話しながら作戦を伝える浜。
選手にトレーナーの想いと真意を伝えることが得意なようです。
その選手が真田でもヴォルグでも変わりません。
選手を尊重しつつ自らの持論を伝えました。
一方言葉では上手く伝えきれず、態度や記憶で示す鴨川。
しかし、これが一歩にはしっかりと伝わったようです。
戦後にラルフ・アンダーソン軍曹のセコンドとして鴨川と戦ったこともあるミゲル・ゼール。
アメリカでは名伯楽として数々の世界チャンピオンを育て上げました。
選手を見出す眼力に優れ、彼と関わった選手はあっという間にボクサーとしての高みへと登ってしまいます。
特に野生味が強い選手の育成に優れ、選手のスタイルを活かす指導方法を行っています。
試合中も選手が気持ちよく戦えるようにアドバイスを送り、ピンチの時も的確な指示を送ります。
鴨川は常識外れの選手のポテンシャルに驚き、指示が一時止まってしまうほどの状況に陥ります。
選手の奮闘により逆転に成功するも、タオル投入の判断の遅さから「いつか不幸になる」と言われました。
鴨川は試合前までの選手の育成や選手との信頼関係の築き方に関して、世界でもおそらくトップクラスのトレーナーのように思われます。
しかし、数々の名トレーナー達と比べて試合中の指示が甘く、状況の打開は選手任せになってしまう傾向がありますね。
今までは選手育成・信頼関係の面で相手に勝っていましたが、今後同レベルの選手育成スキルを持つトレーナーが現れたら不利になることは間違いないでしょう。
選手自身のレベルアップと共に、トレーナーとしてのレベルをアップさせることが重要となってくるでしょうね。
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